戸田恵梨香と永野芽郁のW主演によるドラマ『ハコヅメ~たたかう! 交番女子~』(日本テレビ系)は今シーズンNO.1のヒット作だったようです。西野七瀬の役どころは捜査一係の紅一点・牧高美和刑事で「新撰組オタク」という癖の強いキャラを上手く出していたのではないでしょうか。
日曜ドラマ『あなたの番です』(2019年)では舞台となるマンションに住む理系大学生の“黒島ちゃん”こと黒島沙和という重要な役を演じた西野七瀬ですが、筆者の私的には演技の幅に感心したのはauのCM「意識高すぎ!高杉くん」シリーズに途中から現れた「貯杉先生」のキャラだと思っています。
フジテレビ系木曜劇場『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(2020年)では薬剤師役、『ハコヅメ』で刑事役、そしてCMで「貯杉先生」役と女優として成長を見せているだけに、10月から始まる主演ドラマ『言霊荘』(テレビ朝日系)そして『あなたの番です 劇場版』(12月公開)でも楽しませてくれそう。
乃木坂46時代からライバルの白石麻衣と西野七瀬、女優業では今のところ西野の方が強烈な存在感
西野七瀬が乃木坂46の現役メンバーだった時、AKB48グループを中心とする日本テレビ系ドラマ『キャバすか学園』(2016年)の第1話にゲスト出演しましたが、同じドラマの最終話にゲスト出演したのが白石麻衣です。
2017年2月発売の2ndソロ写真集『パスポート』が記録的な大ヒットとなり女性からの人気も高い白石麻衣は、グループ卒業前に古田新太主演ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』(2019年)に世界史の教師・里見萌役でレギュラー出演。映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(2020年2月公開)でヒロイン役を務めています。
乃木坂46卒業後は2021年7月にスタートした斎藤工主演ドラマ『漂着者』(テレビ朝日系)で正体不明の男・ヘミングウェイ(斎藤)の謎を暴こうとする新聞記者・新谷詠美役を務め、ヘミングウェイにバックハグされるシーンが話題になりましたね。
それでも女優としての存在感は西野七瀬が一歩リードしているように思えるのは私だけでしょうか?しかし白石麻衣は来年2月公開予定の横浜流星主演映画『嘘喰い』でヒロインとなる女組長役に決定しているので、新たなキャラを開花させてくれるはず。
女優業では舞台を中心に我が道を行く生駒里奈。25歳で「悪りー女」役を演じ「新境地」を見出す
乃木坂46のデビュー曲『ぐるぐるカーテン』(2012年2月)から5枚目シングル『君の名は希望』(2013年3月)まで連続でセンターを務めた生駒里奈。6枚目シングル『ガールズルール』(2013年7月)でセンターを白石麻衣に交代することが発表された時には、「やっと重圧から解放されるのだ」と思いホッとした瞬間力が抜けて倒れてしまったほど…何でも一生懸命なところがありますよね。
生駒里奈は2018年5月にグループを卒業しますが、在籍中に出演した連載40周年特別企画『舞台版 こちら葛飾区亀有公園前派出所』(2016年9月)の経験は大きかったようで、以降も主演舞台作品をはじめ朗読劇では『私の頭の中の消しゴム 11th Letter』(2019年6月)、『逃げるは恥だが役に立つ』(2019年10月)、『秒速5センチメートル』(2020年10月)などに出演しています。
ディスグーニー代表で演出家の西田大輔氏が手掛けたオリジナル舞台『GHOST WRITER(ゴーストライター)』(2021年1月)でヒロイン役を務める生駒は、公開前の1月23日YouTube「生駒里奈“IKOMACHANNEL”」にアップした『舞台「GHOST WRITER」の話。』で「いつも生駒ちゃんと呼ばれて25歳なのに17歳に見られることもある」と自己分析しながら今回の舞台では「ハニートラップ仕掛ける悪りー女」を演じていると明かしていました。
セクシー系な演技にも挑戦して「新しい私を見て頂けるのでは」という姿は本当に舞台が楽しそう。その生駒里奈が10月から始まる日本テレビ系の新日曜ドラマ『真犯人フラグ』のキャストに発表され、さらに映画『光を追いかけて』(10月より全国公開)で奈良美晴という重要な役どころで出演します。『光を追いかけて』は生駒の地元秋田県が舞台なのでもしかしたらネイティブな訛りが聞かれるかも。
若月佑美に松村沙友理…乃木坂46を卒業して活躍する女優たちが続々、次にブレイクするのは誰?
前述した3人の他にも2018年11月に乃木坂46を卒業した若月佑美は同年10月期に始まったドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)でオリジナルキャラクターのスケバン・川崎明美役を熱演したのをはじめ映画に舞台と活躍。今年7月に卒業した松村沙友理は7月期に始まったTBS火曜ドラマ『プロミス・シンデレラ』に出演して主人公・桂木早梅役の二階堂ふみにいろいろと教わり、「私、松村は鉄だと思う。叩けば叩くほどいいものになるから」と言われて感激したそうです。
今年3月卒業の堀未央奈は7月期放送の深夜ドラマ『サレタガワのブルー』(毎日放送)で地上波連続テレビドラマ初主演を果たし、卒業後に早くも5本以上のドラマに出演しています。2016年に卒業した深川麻衣はNHK連続テレビ小説『まんぷく』(2019年)にタカ(岸井ゆきの)の妹・香田吉乃役で出演すれば、今年は大河ドラマ『青天を衝け』で江戸幕府第14代将軍・徳川家茂(磯村勇斗)の正室・和宮役を務めて存在感を増しています。
2019年に卒業した井上小百合は堤真一や段田安則、野村萬斎、三谷幸喜という大御所と同じシス・カンパニーに所属しており舞台作品への出演が多いようですが、映画『ラストサマーウォーズ』(2022年公開)では小学校の担任教師役が発表されており、来年はドラマや映画で新境地をひらいてくれるかも。これから誰が西野七瀬、白石麻衣、生駒里奈のような活躍を見せるか楽しみですね。
https://youtu.be/bN1Lir3l3Oc
※トップ画像は『YouTube「アサヒグループ公式チャンネル」 2021年4月20日公開「アサヒスーパードライ 白石麻衣と西野七瀬の生ジョッキ缶講座 フルver」』のサムネイル
※文中画像は『ハコヅメ ~たたかう!交番女子~【ドラマ公式】 2021年9月6日インスタグラム「#ハコヅメ オフショット」』、『金曜ナイトドラマ『漂着者』【公式】 2021年7月23日インスタグラム「いよいよ今夜スタート!」』、『金曜ナイトドラマ『漂着者』【公式】 2021年1月23日インスタグラム「2021.01.23“IKOMACHANNEL”舞台『GHOST WRITER』の話」』、『白石麻衣 2020年11月6日インスタグラム「メモリアルマガジンの別カット」』のスクリーンショット