子どもの頃によく遊んでいた人が有名になっていたなんて話を耳にすることがあります。私などは大学時代の友人からロックバンド・ルースターズのギタリスト花田裕之が高校のクラスメイトだったと聞いて「すげー!」と興奮した口ですが、お笑いコンビ・オズワルドの畠中悠の思い出にはほっこりしました。
畠中悠の故郷は北海道函館市ですが子どもの頃はまだ吸収合併する前で戸井町(といちょう)と呼ばれており、6月29日放送の『ほら!ここがオズワルドさんち!』(TBSラジオ)で話したところによると「相当な田舎町」だったそうです。
小学校4年生の頃に「シーサイドパラダイス」と錆びかけた看板を見つけて友だちと覗いてみたら、陶芸家の柴山勝さんがご夫婦で工房を営んでいて、水槽を10個ぐらい並べて魚を飼ったり、犬を「サバチーニ」と名付けて可愛がったり、原付バイクのカブを「ロシナンテ」と呼ぶ遊び心溢れた人で、畠中たちにも友だちのように接して遊んでくれたと言います。
中学生になると遊びに行くことも減ってしまい、漫才師になった畠中が「柴山さんの作品を買いたいな」と思っていたところ雑誌を読んで2021年に亡くなったことを知るのでした。ネットで作品を購入出来ることが分かり、カタログを見たところ30万円するものもあったらしいですよ。伊藤俊介も「そんなにすごい人だったんだ!」と驚いていました。
柴山勝さんは昨年6月に77歳で他界され、はこだて工芸舎が今年6月に函館市で回顧展「シーサイドパラダイス」を開催しましたが、畠中悠が戸井町で小学生の時に見た看板と同じ名称なことを思い「ずっと愛され続けていたんだな」と胸に響くものがありました。
『オズワルド 畠中悠 2022年7月2日付Instagram「今週のここオズで話した柴山勝さんの作品達」』
※トップ画像は『オズワルド 畠中悠 2022年7月2日付Instagram「今週のここオズで話した柴山勝さんの作品達」』のスクリーンショット