ショッキングなタイトルが気になるAKB48の新番組『乃木坂に、越されました ~AKB48、色々あってテレ東からの大逆襲!~』(テレビ東京)が7月6日(火)深夜よりスタートしました。と言っても初回はプロローグとしてこれまでのAKB48をダイジェストで振り返ったものです。
久々に前田敦子と大島優子の選抜総選挙での戦いを見たのですが、あの頃はドラマティックだったなぁ~。2人が卒業した後に指原莉乃が総選挙の女王として君臨するのですが、王道アイドルとしてライバル関係にあった渡辺麻友とAKB48『#(ハッシュタグ)好きなんだ』(2017年8月)のMVで語りあう場面の解釈は、番組として意図的なものも感じられましたが…。
沖縄の海辺で指原莉乃が「あの棒がささっているところまで競争しようよ」と持ち掛けて、渡辺麻友が「え、やだよ」とやりとりするシーンと、島崎遥香がセンターを務めた『僕たちは戦わない』(2015年5月)を例に挙げて「AKBは競い合い魅力を磨くという最大の特徴を捨てることとなる」と結びつけるのは強引な気がしました(個人的見解)
プロローグの映像で登場したメンバーには松井珠理奈や篠田麻里子もいましたが、思えばほとんどが卒業しているんですよね。そんななかで「最後のセンター」としてインタビュー映像がフィーチャーされたのはAKB48の57枚目シングル『失恋、ありがとう』(2020年3月)でセンターに抜擢された現役メンバーの山内瑞葵でした。
AKB48らしい王道アイドルソング『失恋、ありがとう』にモーニング娘。も注目
今回の『乃木坂に、越されました』でAKB48ニューシングル『根も葉もRumor』(9月29日発売予定)の表題曲選抜メンバーが発表され、山内瑞葵も選ばれました。山内はTwitterで「選抜に選んでいただきました!メンバー皆ものすごく気合が入っています!もちろん私も」、「ファンの皆さんも一緒に 皆で盛り上げていきましょー!」とコメントしてから「『失恋、ありがとう』も忘れないでねー」と付け加えてます。
インタビューでは自身初のセンター曲『失恋、ありがとう』リリースが新型コロナウイルスが猛威を振るった時期と被ったこともあって「もっと皆さんの前で披露したかった」と悔し涙したのです。
7月3日に日本テレビ系大型音楽特番『THE MUSIC DAY2021~音楽は止まらない~』でAKB48と『恋するフォーチュンクッキー』をコラボしたモーニング娘。’21のリーダー・譜久村聖がブログで「前一緒に番組に出た時すっごく好きになった ♪失恋、ありがとう めっちゃすきなんだ~」と明かしてますが、さすがふくぬらさん(佐藤優樹風)ですね。
『失恋、ありがとう』はモー娘。も気になるほど良曲で、山内瑞葵がインタビューで「もっと皆の前で歌いたかった」と涙したのも、ツイートで「『失恋、ありがとう』も忘れないでねー」と名残惜しむ気持ちもよくわかるというもの。
『乃木坂に、越されました』のプロローグが示唆するところではAKB48に競い合って魅力を磨く意欲を取り戻そうとしているように思えます。今後は話題になっているひろゆき氏がMCを務めるわけですが、山内瑞葵のようなピュアなメンバーの良さを残しつつ盛り上げていけばAKB48の新しい道が開けるかも。こうご期待ですね。
画像は『山内瑞葵 2020年3月19日付Instagram「ついにAKB48 57th Single『失恋、ありがとう』が発売されました!」』および『山内瑞葵(ずっきー) 2021年7月8日付Twitter「皆がいるから前を向いて頑張ろうって思えるよ」』のスクリーンショット